豚コレラが2018年に発生して以来、感染拡大を防ぐために4万頭もの豚が殺処分されました。
病気にかかった豚のみならず、まだ健康な豚もです。
ニュースを聞いて、かわいそうだと思った方も多いのではないでしょうか。私も心が痛みました。
でも、大きな視点で見れば、日本中の人が豚や畜産について考える良い機会です!
なので、今回の病気には前向きな意味もあります。
殺処分という「見える死」、普段の「見えない死」
何しろ普段は、畜産の現場を目にすることはほぼありません。
私たちは商品化されたお肉――つまり、畜産のほんの表面しか見ていません。
綺麗にパックされたお肉やレストランで食べるステーキの背後にある「どこか」。多くの人にとっての畜産業は、そのくらいふわっとした認識のように思います。
そう。
病気が広がったから豚の死が公になっただけで、普段も屠殺されているんですよね。
「今月は全国でn頭の豚が食用のために殺されました」とは報じられません。
人知れず殺され、スーパーの店頭に並べられるだけです。
殺処分のニュースをかわいそうだと思った方に、愛を込めて問いかけます。
普段、屠殺される豚はかわいそうではないのでしょうか?
ニュースを見てかわいそうだと感じたのは、なぜでしょうか?
もし「誰にも食べてもらえなくてかわいそうだから」ではなく、少しでも「豚が死ぬこと自体がかわいそうだと思った」のなら、すばらしいことだと私は思います。
命の価値はどんな生き物でも同じだと、あなたは気づいているのではないでしょうか?
豚も牛も鶏も、犬や猫と同じで、個性や感情のある生き物なんですよね。
大豆肉や野菜を食べて死ぬ豚を減らそう
豚コレラで多くの豚が死んでいる状況、そして、多くの「家畜」が死にゆく現状に私たちができるひとつの方法は、肉の消費量を減らすことです。
今日から、お肉を食べる量を減らしてみませんか?
例えば以下のような置き換えができます。
- 夕食のメニューを豚の生姜焼きではなく麻婆豆腐にしてみる(植物性たんぱくはいいぞ!)
- 外食でチキンカレーではなく野菜カレーを頼んでみる
- 料理に動物の肉ではなく大豆のお肉を使う(マルコメの「ダイズラボ」シリーズは下味もついてて手軽です)
- 鶏の唐揚げの代わりに大豆肉の唐揚げを買ってみる(楽天で買えます。ハンバーグなら生協にも美味しいのがあります)
これだけで、命を奪われる動物が減ることにつながります!
菜食は徹底しなくてもいいです。週に一回とか、3回に1回とかでいいです。楽しくて無理のない範囲なら、続けられますからね。
世界は少しずつ変えていくことができます。
あなたの日々の食事の選択で、動物を救ってください。
私はわりと孤独に葛藤してきたベジタリアンですが、今は落ち着いて、ゆるーく幸せに暮らしているので、あなたがもし菜食に関して悩んでいたら、力になりますよ!