地球は大学であり遊び場です。人間の体や人格はゲームで言う「アバター」のようなもので、実はそれを作った本体である「魂」がある。…というような私の世界観を3ページの漫画にしました。世界はどんどんよくなっていきますよ。
漫画のテキスト版
この地球は巨大な大学であり遊び場である。
私達の肉体や人格はネットゲームでいうアバターのようなもので、実はそれらを作った本体――魂が存在する。
人間は寝ている間に地球をログアウトし、魂の故郷へ帰る。そして、起きる時に再び肉体へとログインする。
上の世界の住人はマジックミラーの向こうから私たちを見守っている。こちらからは見えなくとも、すぐそばに親切な宇宙人や天使がいるのだ。
このゲーム(地球での生活)は近々大幅なアップデートをするらしい。詳細は不明だが、何やら軽くて楽しいという。
人はとかく未来を知りたがるので、決まってこう訊く。
「これっていつ始まるの?」
「秘密です。そのほうが楽しいでしょ」
天使はそう答える。
地球のアップデートは珍しい祭りなので、全宇宙が注目している。実際に地球で体験したい人が多すぎて参加受付に大行列ができるレベル。
宇宙人は誕生待ちの行列に並びながらこんな会話をしているかもしれない。
「もう両親決めた?」
「いやまだ。人生のテーマに合わせて決めるつもり」
「やっぱそうだよねー」
私たちはその大人気のチケットを手にしている。
生きていれば嫌なこともある。
例えば家族がいらない物を大量に買ってきたら、
「なんでそういうことするの!?」
「怒鳴ることないだろ!」
こうなる。
けれど、それは勉強のためのロールプレイ。
本当は誰もがブッダ並みに悟っていて、その上で
「身勝手ってどんな感じかな?」
「やってみる?」
「うん。じゃあ振り回される人の役やってもらえる?」
と、互いに同意してドラマを演じているのだ。
世界はこれからどんどんよくなっていく。
その過程を私は楽しみにしている。