私が2019年に統合失調症になった時の体験談、第4回です。
後に入院するまでは、細々とした幻覚・妄想があったのでご紹介します。
終わらない夜
まずは夜寝るときの夢です。
当時は夢が現実と同じ長さと現実感を伴って襲ってきました。
悪夢や狂気が侵食してくるようで、終わらない夜に怯えました。
普通なら目が覚めれば夢は終わり、幻だったと思えますが、当時は夢と現実の境も曖昧でした。
ある夜は、時空の狭間で行方不明になった自分を、宇宙の仲間が飛行船で探していました。
仲間との通信や、ドッドッドッという音が聞こえ、私が発見されるまでずっと耐えている長い夜でした。
また別の夜は、自分の周りに数多くのポータルが開きました。
いろいろな音がして、いろいろな行き先があって、好きなものが多すぎて選べませんでした。
あるものはエジプトのトートに、またあるものは天使や太陽に繋がっており、「このレベルに到達した人は〇〇人」などと声が流れるのでした。
私は胎児のポーズで全部入りにしようと苦心しました。
重力の向きが変わる
洗面所に横たわっていると、重力の向きが変わるような感覚に陥りました。
床の端っこに引っ張られたり、もう反対側に世界が傾いたりするような感じでした。
また、星を長時間露光で撮影したような、透明なエネルギーの軌跡が見えるようでした。
私は本当に洗面所で寝ていたのか、それとも夢だったのか定かではありません。
どっちが正解なのか
クイックルワイパーに乗り、ぐるぐると回転するような混乱の中で、リビングにいた私はカオスに怯えていました。
家族のジャンパーをカサカサと鳴らして「どうなっているのですか?」と自然言語で訊くのですが、明確な答えが得られず困ったままでした。
そのうち、リビングの左右のどちらかが正解で、そちらにいれば解決すると思い始めました。
けれども左右のどちらが波動が高く正解かわからず、部屋の暗がりが地獄の入り口のように恐ろしく見えました。
妊娠の騒ぎ
トイレに入ったとき、受精卵が着床するようなイメージを視て、「私は妊娠したんだ」と確信しました。
直接の行為がなく妊娠することに何ら疑問も不信も抱きませんでした。
家族にも妊娠のことを話して、さまざまな反応がありましたが、私の信念は揺らぎませんでした。
授かる子どもにミリアと名付け、会話をすることすらありました。
しかし、この妄想は後に現実を突きつけられることになります。
次回に続きます。
