書くのに詰まった時は、探偵の気分で物語の周りを散歩する

創作術

16日は小説を4行、展開や設定のメモを用紙半分書きました。
以下は執筆時の記録です。何かのヒントになれば幸いです。

思い浮かばないときは無理に書き進めず、質問する

4行書いた所で、次の言動が思い浮かばずに筆が止まりました。キャラの設定が曖昧なので、「話しそうな言葉」が聞こえてこず、「とりそうな行動」も曇って見えないのでした。

なので、「このキャラクターは設定Aと設定Bのどちらだろうか?」と問いを立てました。それが確定すれば言動が見えてくる気がしたのです。

不明点のある選択肢でも、一旦信じてみる

AとBどちらの設定でも書けそうではあります。しかし、テーマのメモを見るに設定Aを物語が指し示している気がしました。なので仮に設定Aとしました。

そうすると動機が不明です。「なぜこのキャラクターはこんなことをするのだろう?」。これが明らかにならないと、物語全体が矛盾してしまいます。

設定Bなら動機の問題はないのですが、直感を信じて設定Aの道を探ります

穴だらけでも、とにかく見えている部分をメモしておく

すぐには動機が分からなかったので、とりあえずそれを脇に置いて、空想を広げました。
「続きの文章」と「動機」が分からなくても、「これから物語はこうなりそうだな」という大まかな流れは見えているので、浮かんできたシーンの断片をメモしたのです。

例えるならジグソーパズルを端から組み立てる必要はないのに似ています。順番を気にせず分かる部分をつなげていけばいい。

また、数学の方程式も、Xがどんな数字か分からなくても、式を変形していけばいずれ答えが分かります。

さらに、制限時間のあるテストでは分からない問題が出てきたとき、ある程度考えて分からなかったら、それを後回しにし、分かる問題から解くのが原則です。小説もそれと同じですね。

寄り道していると、ある時ふと答えが見つかる

そして、シーンの断片をメモしてるうちに、動機となる「きっかけの出来事」が思い浮かびました。そうすると、文章の続きからどういう会話をするか分かりました。……正確に言うと、具体的な会話はまだ聞いていないけど、これで続きを書けるという確信が灯りました

例えるなら信号待ちをしていて、信号が青になった感じです。行き先の風景はまだ見てないけど、進めることは分かります。

まとめ:行き詰まったら押し通らずに寄り道するといい

これまでの私は、一旦行き詰まると書くのを放棄しがちでした。なのに今回はうまいこと迂回路を見つけて本線に戻ってこられたという感じで、我ながら成長を実感しました。

作家の自覚がなかったら書くのを投げていたかもしれません。物語を探るのって時に面倒くさい作業ですから。でもカーブを曲がって前方の視界が開けたときは嬉しいものですね。

例えるなら、これまでは閉まっているドアをなんとか開けようとしてストレスをためていたのだと思います。
でも今回は、ドアを開けることに固執せず、ちょっと部屋の中を見て回っていたら、ドアの鍵を見つけたような感じです。

そして、続く17日は約20行(コピー用紙半分ほど)書けて、楽しかったです!

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